2023年の良かったアルバム振り返り
2023年終わるみたいです
見事に三日坊主になったブログですが1年の振り返りくらいはしておこう
そんな感じで今年を彩ったマイベストアルバム(発売が2023年じゃないものも全然ある)
■Temples - Exotico
今年の夏はテンプルズでした。ショーン・レノンがプロデューサーなのも驚きだったけど、西海岸みたいな明るくてカラッとした手触りでかなり聴きやすかった。ジャケットの通りエスニックでなんとなく桃源郷っぽい雰囲気が全体を通して流れていてよかったし、リフものの曲もクール
■Petros Klampanis - Chroma
ギリシャ出身のダブルべーシストということではーんと思い聴いてみたけどこれがよかった。コンテンポラリージャズなのは間違いないけどギラッド・へクセルマンの空間っぽい音作りとマッチしていて、かなりファンタジックな世界観。
"Tough Decisions""Chroma"あたりが好き
ただフワフワした、アンヴィエントっぽい内容になるかと思いきやベーシストのリーダー作なだけあって低音がかなり分厚い。今後もっと追いかけたいベーシストとなった。
全然2023年の作品じゃない。
■Mammal Hands - Gift From Trees
新世代のヨーロピアンジャズの中でも一番好きなママル・ハンズ。
前作はそんなに聴き込めなかったけど、今回は重厚な雰囲気があってかなり良かった。
特に"Nightingale"の静謐な雰囲気、まさに森の中のような雰囲気で大好き。
このちょっと前にでたシングルの"Oni"もめちゃくちゃかっこよかった。アルバムに収録してくれればよかったのに
■スピッツ - ひみつスタジオ
スピッツのアルバム全部通ってるわけじゃないんですが、聞いた中ではダントツ聴きやすいアルバムだった。コンセプトアルバムっぽい作りなのもあって世界観に入りやすいし、手垢のついた表現だけど捨て曲がなかった。
「美しい鰭」は言わずもがな「オバケのロックバンド(メンバー全曲歌ってる!)」「さびしくなかった」とか好き。
ライブもこないだ行きました。草野さん長生きしてね
■The Lemon Twigs - Songs For The General Public
レモツイ、こないだ4thアルバム出ましたね ほんで4thアルバムまだ聴いてません
なぜか今年になってこの3rdがえらい刺さった。
前作までよりポップな手触りかも?
この兄弟の作る曲、本当に不思議と70年代の空気がそのままパッケージされてるみたいで大好き それもハードロックよりではなくエルトン・ジョンとかの類のすごい良質なポップスっぽくて
"The One" "Live In Favour of Tomorrow"あたりが特に好き
初めて聞いたのもう何年も前だと思うんですけどなぜか今年やっとどっぷり浸かることができた気がする。"蜘蛛の糸"なんかはもうお馴染みなんですけど、コンセプトアルバムの強度を上げてる曲、"ノゾミ・カナエ・タマエ"とか"ノゾミのなくならない世界"
あたりが今年好きになったので一気に1枚通して聴けるようになった。
それにしても"ハッピー・アイスクリーム"のオーケンはかなりいっちゃってる感じがして圧倒される
■上原ひろみ - Sonicwonderland
ライブ参加(今回2度目)を機に聴いたアルバム。
上原ひろみのアルバムってゴリゴリテクニック重視のフュージョンっていうイメージがあったので、一曲目からトランペットのゆったりした曲だったのは結構驚きだった
このアルバムもかなりコンセプチュアルな作りで、冬の星を旅行する?ようなイメージがアルバム全編通してある。普通にBGMとして聴きやすい。
"Sonicwonderland"とか”Trial and error”みたいに音作りからして遊び心のある曲もあるので飽きずに聴ける。
”Utopia”とかはこういうピアノも弾くんだ、という驚きがあってよかった。
上原ひろみの入門に意外といいかも
そうそうライブでこのアルバムのベーシストみたけどすごかった。スリーフィンガーなんだけど親指の位置があんまり見たことないポジションでびっくりするくらい飄々とテクニカルなプレイするから面白かった
■Em Beihold - Egg In The Backseat
正直言うとこのEPがというより、2曲目の"Numb Little Bug"が名曲すぎてそればかり聴いていた。この人なのかプロデューサーなのか、アレンジが全曲面白くて聴いてて楽しい。
Numb Little Bugは曲調の割にホワホワ希死念慮みたいな内容で、ポップに楽しくそういうことを歌い上げるものだから普通に泣きそう
ラジオでたまたま聴いた曲だったので一番の掘り出しものだったかも
アルバム出たら聴きたいな
■ASKA - Wonderful World
ライブ参加前によく聴いた
このアルバムはかなり良かった 太陽と埃の~とかPRIDEなんかはまあ今さら言うまでもないんだけども”誰の空”みたいな強烈な曲をまだ書けるんだ…と喜び
長いけど聴きやすくて、インターネットのごにょごにょ・・・・がなければもっと世に出ていい曲ばかりなのになあなどと この辺にしとくか
■そのほか結構聴いていたもの
- Noel Gallagher's High Flying Birds - Council Skies ライブ良かったよ
- Jason Mraz - Mystical Magical Rhythmical Radical Ride いつものジェイソンで安心
- Blue Mitchell - Blue's Moods 来年はI'll Close My Eyesのトランスクライブしてみようかなと思う
- Bill Evans Trio - Waltz For Debby いつかラファロもコピーしたいね
- Foo Fighters - But Here We Are 止まるなデイヴ 好きだぞデイヴ Under You好き
- Arctic Monkeys - The Car 正確には去年ずっと聴いていたけど今年の頭に念願のライブに行けて本当にうれしかったなぁ
- Oscar Peterson Trio - We Get Request レイ・ブラウンのお勉強しようね
シャニマスの楽曲があまり消化できていない気がする
6thまでに聴くぞ
あ、あと来年カーカスのライブ行くんですよね 生きて帰れるかな
【日記】The Birthday "WALTZ"
The Birthdayの"Waltz"が改めてびっくりするくらい刺さった
元々知ってはいた曲だけど
B面曲集の"Watch Your Blind Side"収録だったのでそんなに注目してなかった
たまたまサブスクで流れてきたら出だしから歌詞が
「初めて出会ったその夜その場で思った
撃ち殺してやりたい」
これだけだとRATMかな?ってくらいの暴力だけどなんか曲調含めて通すとこれ以上のラブソングないな....と思えてくる
チバユウスケ、50歳超えてもツンデレがいじらしくてほんまにもう
【日記】Fall Out Boyの"The (Shipped) Gold Standard"
サマソニにFall Out Boy来るみたいですね
FOBはあんまり通らなかったんですけど”Folie à Deux”のアルバムは結構聴いた
たしか"America's Sweetheart"で初めて知ったんだった気がする
中でもシングル曲でもなんでもない"The (Shipped) Gold Standard"って曲がぶっちぎりに好きでした
久々に聴いたけど割と物悲しい雰囲気の歌詞だったんだなぁと
フォール・アウト・ボーイが活躍してた頃はエモ系のバンドたくさんいたけど、今どこに行っちゃったんだろうか
Sum41も解散する中まだ活動を続けていて、来日しても客が集まるのはなんかうれしいですね
Jason Mraz "Mystical Magical Rhythmical Radical Ride" 良い
ジェイソン・ムラーズ大好き
"We Sing, we dance, we steal things"出たときくらいからずっと聞いてるから15年くらいずっと好き
世界一歌上手いと勝手に思ってる 軽々と歌う様子が
今年しれっと新譜出してたんで買ったらめっちゃよかった
ここ二作くらいあんまり聞き込めてなかったんだけどなんかそれこそ3rd(We Sing~)の頃っぽい雰囲気に満ちてて新譜なのになんとなく懐かしかった
"Pancakes & Butter"とかあ~、ジェイソン・ムラーズの曲だ~って感じで
"I Feel Like Dancing"みたいな曲もなんか優しい「陽」の曲が多い
アメリカのポップスを割と熱心に聴いてた頃ってこういう曲が好きだったんだけどあんまチャートに入らなくなったなこういうメロ志向の人、などと思ったり
というか声変わんないなぁこの人
前回の来日、仕事と被ってて行けなかったんだよな
来日はよ
テンプルズの"EXOTICO"が今年の夏の一枚
今年の夏はテンプルズの"EXOTICO"。
ジャケットがとてもいい。LPほしい。飾りたい。
ジャケットもそうだし、"Cicada(セミ)"なんて曲があるし、夏の一枚だ
サイケとポップの具合がちょうどいい。
どことなく中東っぽさを感じたり、打って変わってカラッとした気候の西海岸みたいな雰囲気を覚えたり、EXOTICO(エキゾチック)ってタイトルぴったりだ
地味だけど良いバンドが地味に良いアルバムを出してくれて嬉しい
不思議とバカの光量が降り注ぐこの都市のアパートから見渡す景色にも合う。
イギリスから見たらここもEXOTICOだろう
夏と積乱雲ってなんかいいな。
テンプルズ、2ndが出たタイミングでライブ行ったな
サイケだし「適当にゆらゆら揺れいてればいいかな」と思ったらライブはシューゲイザーみたいな爆音で鼓膜死んだ思い出がある。
また鼓膜殺しに行きたい。
ジョージ・ウィンストン好きだったな
ニューエイジの旗手として知られるピアニストのジョージ・ウィンストン。
『Autumn』収録の「Longing/Love」なんかが有名だけど、よく聴いていた。
「四季」シリーズが有名で、とりわけ聴きこんだのは「冬」の『December』だった。
で、今は夏真っ盛りなので久々に「Summer」でも聴くか~、と再生しながら何気なくググったら今年の6月に亡くなっていたことを知った。
ショック。癌だったらしい。
ジョージ・ウィンストンを知ったのが大学の終わりの方で、就活という地獄みたいなイベントや卒論なんかでどうにも心が落ち着かなかったころに拠り所にしてた。
「四季」シリーズはもちろん、名盤『Forest』なんかもアルバムに一貫したテーマがあって、聴くとすぐに脳裏に情景が浮かんでくるのが特徴だった。
「Summer」はセミが喧しく泣き散らかしている日本の夏とは明らかに違う優しい手触りのアルバムなんだけど、それでも不思議と郷愁を誘う
"Lullaby"とか"Hummingbird"とかひまわり畑のジャケットにぴったりだなって思ってた。
いつかコンサートに行きたいなぁなんて思っていたのにCDでしか会えない人になってしまった。悲しいなぁ
何にせよいい音楽を残してくれて、今までありがとうございました。
(あとなんかこの人のアルバムは北海道にいる時に聴くとやたらと感傷に浸れる)
『Summer』で好きな曲
『Forest』で好きな曲
『December』で一番好きな曲
『Autumn』収録の一番有名な曲。北海道にいるときに聴くとかなり感傷に浸れる